こんにちは、matsuです。
このサイトでは生活に取り入れやすい心と身体の調整方法を提案しています。
さて、2021年3月14日、大阪本町のコンセントカフェさんが主催するオンラインマルシェに出店しました。わたしの出店内容は『あなたとあなたの大切な人のトリセツ講座−パーソナルシード体験講座』という講座スタイルです。
▶参考;わたしの出店内容と出店者一覧
コンセントカフェさんもわたしも初めての試みではあったものの、オンラインで人とつながっていく新たなコンテンツだなぁと、今後の可能性を感じました。
今回はそんな経験談を通して、出店を考えている方なら知っておきたい『zoomを使ったオンラインマルシェ』の基礎知識をまとめました。今後出店される方の参考になれば幸いです。
オンラインマルシェとは

オンラインマルシェとはウェブ上で開かれる見本市、オフライン上でいうとお祭りの出店のようなものです。
昨年から、なかなか同じ空間を共有して楽しむことができなくなりましたね。何か面白いことはないかなーと思っても、その機会に出会えることが少なくなってしまいました。
そんな中、オンライン上で、お祭りのようにいろんなお店をチラ見したり参加者と「どこが面白かった?」と相談しあったり、出店者とお話したり、パフォーマンスを楽しんだりできるように、との目的で開催されているのがオンラインマルシェです。
ただ商品だけがズラリと並ぶオンラインショップとは違い、オンラインマルシェは出店者・生産者との会話を通して楽しむことができる場となっているのも面白いポイントです。
オンラインマルシェ開催にあたって、いろんなツールがあるようですが、今回ご紹介するのはzoomを使ったものとなります。
zoomを使ったオンラインマルシェの仕組み

zoomの特徴
zoomはWeb会議システムのトップシェアを誇るサービスです。skypeやteamsなど、他の主要Web会議システムと比較すると通信容量が少なく済むため、接続の安定性が高く、画質・音質が良いのが特徴です。
大勢の同時接続ができ、参加者はzoomのミーティングURLをクリックするだけで参加が可能という手軽さもあります。
また、大勢から少数のグループごとに会議できる「ブレイクアウトルーム」という機能やオンライン上で資料を共有する画面共有機能、会議の様子を録画する機能など、利便性・機能性に優れたシステムといえるでしょう。
zoomを使ったオンラインマルシェではこれらの特徴を活かし、主催者がホストとなってzoomミーティングを起ち上げ、ブレイクアウトルームを出店者に割り当て開催されています。イベント全体はzoomミーティング、出店者の各ブースはブレイクアウトルーム、となっている、そんなイメージです。

出店者の流れ
出店者は、マルシェ当日までの流れと当日の流れを理解しておきましょう。
zoomアカウントは無料で作成できます。zoomに慣れていなくても、主催者がフォローしてくれると思いますが、事前説明会などを通して当日までに何回かシュミレーションしておくことをおすすめします。
①出店申込みをする
②zoomのアカウントを作成しておく
③事前説明会(zoomオンライン)に参加する
④マルシェの広報、準備をする
①開始30分前の朝礼に参加する(zoomのURLをクリックしてzoomに参加)
②ブレイクアウトルームに移動して開店準備をする
③マルシェがスタートしたら各自好きなように対応
④マルシェが終わったらメインルームに移動し、終礼に参加する
お客さんの流れ
お客さんは何も準備がいりません。zoomアカウントの作成も不要です。あえていうなら、zoomのアプリのダウンロードですが、それは参加する際でも構いません。
マルシェのzoomミーティングURLさえわかれば、あとはクリックするだけですね。
①zoomのURLをクリックしてzoomに参加
②主催者の説明を受け、好きなようにブレイクアウトルームを移動して楽しむ
出店者のメリット

1.販売手数料無料
主催者に支払うのは出展料のみ。
決済方法は出店者で用意し、マルシェでの売上げは全て出店者のものです。
もちろん、主催者によって違うと思いますが、仮に歩合制にするとしたら決済方法を把握できるようにしないといけないので、その手間を考えると出店料のみのケースが多いでしょう。
出店料について、わたしが出店したコンセントカフェさんは3,300円(税込)。また、お客さん側で参加した別のオンラインマルシェ出店料は出店者に聞いてみると5,500円や7,700円と、主催者によってだいぶ差があるようです。
※ちなみに、コンセントカフェさんの場合、は2021年3月の出店料は初開催ということで1,100円(税込)でした。
zoomの有料アカウントは一番低額のプロでも2,000円。
その登録料を考えると、有料アカウントにしなくても長時間同時に複数人と話すことができるのはお得です。
2.設営不要・場所自由
テントや机、イスはもちろん、陳列する商品などの飾りつけ・設営が不要です。設営にかかる交通費も必要ありません。設営に要する時間も他のことに当てることができますね。場所代が出店料に代わっているだけ、と思うと理解しやすいでしょうか。
実店舗を持っているのであれば実店舗で、持っていなくても自宅やコワーキングスペース、屋外でだってネットがつながる場所なら好きな場所で出店することが可能です。
3.新規顧客開拓やつながりを広げるチャンス
さらに、普段は自分の顧客になりそうにない方とお話することができるいい機会でもあります。そんな見方・意見があったんだ、と顧客の新規開拓に向けて良いヒントが得られるかもしれません。
また、出店者同士も、事前説明会等の交流を通して、出店者ならではの情報交換をしあったり、つながりを広げるチャンスにもなっています。
出店者にオススメしたい準備物や工夫のポイント

出店の経験をもとに、準備しておいてよかったこと・用意しておけばよかったものをまとめました。
飲食や物販、講座、ワークショップにパフォーマンスと、出店形式によって若干異なる部分はあるかと思いますが、参考にしてみてください。
パソコンとスマホの2台使い
出店者のメインデバイスとしてはパソコンで参加。
他の出店者さんの様子を見たり、自分自身がどう映っているのか確認するための2つ目のデバイスとしてスマホでも参加する2台使いがおすすめです。
お客さんがずっと途切れずに自分のお店に来てくれるわけではありません。当然、来客ゼロの時間もあるでしょう。他の出店者さんはどんな感じかなと、オフラインと同様に散歩して様子を見に行きたくなるものです。
そんなとき、もしあなたがデバイス1台だけでの出店だったら、その1台で他の出展者さんのトコへ散歩しにいくことになります。するとあなたのお店にいる人(デバイス)はゼロになる。つまり、お店を空けることになってしまいます。
2台持ちであれば、メインはお店に据え置いて、サブを散歩用に使うことができます。
そして、お客さんがお店にきてくれたら、サブを画面オフにしたり、休憩中と書かれたブレイクアウトルーム等、ほ行っておいても支障がない状態にして、メインでお客さんの対応をすることが可能です。
メインデバイスをパソコンにする理由は、当然ながらパソコンの方が画面が大きいこと。スマホだと一度に映せる人数が4人までですがパソコンだと最大25人まで映すことが可能です。
また、チャット欄への打ち込み等もパソコンの方が画面を移動しなくて済むので、いろんなやりとりがスムーズですね。
zoom背景を工夫
人は見た目が9割といいますね。オンラインでもそうです。
画面に映る背景や服装を工夫して、販売商品や出店者の人となりがわかるものにしておきましょう。
物販の方は店舗での商品棚を背景にしていたり、飲食店の方は調理服を着てらっしゃったりと工夫されていました。また、背景の設定を任意の画像に差し替え、サービス内容がわかるように整理されている方もいました。
各出店内容によって、合うもの・合わないものがあると思うので、適したものを取り入れてみてください。
名前を工夫
出店者はマルシェ出店中はもちろん、今後もSNS等で呼ばれたい名前にしておくのがオススメです。
理由としては、やはりオンラインマルシェはオンラインショッピングとは違ってお客さんと話してなんぼ、交流してなんぼだ、という点につきます。
わたしの場合は屋号「kunelyogall(matsu)」と書いていたんですが、屋号は後回しにしてもうちょっと話しかけやすい呼び名「matsu」、違うなぁ、英語はちょっとカッコつけてますね、「まっつー」にすればよかったなと反省しています。
それから、出店者とわかるマークか何かをマルシェ全体で統一するのもオススメです。
このマークがないと、お客さんがお店にきたとき、誰が出店者なのかわからずに戸惑うことになります。出店者のスタッフ同士が話しているのか、出店者と先客が話しているのか、はたまた運営スタッフが話しているのか、そのマーキングがあるとお客さんにとってわかりやすくて親切ですね。
コンセントカフェさんの場合、出店者は名前の最初に絵文字で🏠(家)を、運営スタッフは(運営スタッフ)と入っていて、とてもわかりやすかったです。
休憩中の表示物を用意
他の出店者さんの様子を見にいったり、トイレタイムや飲みものタイムをはさんだりと休憩する時間も必要です。でも、いつお客さんが自分のルームに入ってきてくれるかわかりません。せっかく来てくださったお客さんを放ったらかしにするのも気が引けます。
そんなときのために、出店者が現在休憩中で不在だ、とわかるモノを用意しておくのがおすすめです。
「只今休憩中!!○時○分に帰ってきます」と手書きのメモやホワイトボードをカメラに映るようにしておいたり、
それがわかる1枚もののjpegやpdfを画面共有しておいたりすると丁寧です。画面共有するのであれば、動画やスライドショーなどのムービーでもいいですね。
正直なところ、ずっと同じ姿勢でパソコンを見続けるのは苦痛です。目もしんどいですし、自然とアゴや首、肩が前に出ちゃって猫背を助長しかねません。
そんな自分の身体を労わるためにも休憩タイム、そしてその間お客さんを放っておかないための対策をしておきましょう。
名刺代わりとしてSNS等の連絡手段を用意
くどいようですが、オンラインマルシェは「売る場」ではなく「知ってもらう場」「話す場」「つながる場」なんですね。
マルシェ中は来てくださったお客さんとゆっくり話して、興味を持ってもらうのが第一優先。商品購入などの成約はその後でもいいのです。
せっかく話してコミュニケーションがいい感じに温まったなら、マルシェ後もつながる連絡手段をささっと出せるように用意しておきましょう。オフラインで実際に対面できる出店イベントでいう名刺やチラシのような役割、があるといいよってことです。具体的な対策はこんなところです。
- 背景画面にQRコードやSNSアカウントを貼っておいて、お客さんに読みとってもらう。
- お客さんのSNSアカウントを教えてもらってフォローする。
個人的には2番目の方がおすすめです。
楽しくお喋りしたお客さんだったら「FacebookやTwitterなどSNSされてますか?良かったらつながらせてください~!フォローしにいきます!アカウントを教えていただけませんか?」と自ら話にいった方がスムーズなように思います。
ただ、パフォーマンスや講義など大人数を相手にする場合は1番目の方がいいかもしれません。臨機応変に対応してみてください。
タイムテーブルを決めておく
タイムテーブルの設定とそれがわかるように表示すること、これはパフォーマンスや講座系の方に特におすすめです。
何時に始まるかわからないと、お客さんもいつ行っていいのかわかりません。また、講座の途中に入室したお客さんは、それが始まったばかりのものか、中盤なのか、はたまた終わりかけなのか判断できず、困ってしまいます。
そのために、画面にタイムテーブルを表示させておくようにしましょう。
オンタイムで講義等を進行している場合は、画面共有している画面の上部等に講座時間を書いておいたり、時間外の場合は、上記の休憩中の対応と同様、「準備中です!!次回は○時からスタートします!!」と書いたモノを表示したり、お客さんと喋っていても「只今歓談中☆○時から講座はじめます」と書いたモノを背景画像に設定したりと、この辺りも工夫するとなおgoodです。
また、主催者との交渉次第ですが、主催者にイベントスケジュールの全体アナウンスをお願いしておくと、希望の時間に、全ての参加者に対して文字で案内を送ることができます。文化祭の校内放送のようなものです。
パフォーマンスや講座系の方におすすめでが、物販の方もタイムサービスの時間を設けるなど、時間の緩急をつけてもいいかもしれませんね。
他の出店者と事前交流しておく
お客さんとはもちろんですが、マルシェ前にぜひ、他の出店者と交流しておきましょう。
同じ仲間がいる心強さももちろんですが、マルシェ全体の一体感も出て、お客さんの回遊性のアップにつながるからです。
「3番の○○さんがやってるお店もおすすめだよー」「10番の○○さんの講座がもうすぐはじまるんだって!面白いから覗いてみたら?」なんて会話ができるとお客さんもじゃあ行ってみようかな?って気になると思いませんか?
あるいは、お客さんも探しているお店がどこかわからず迷っているかもしれません。そんな時、「他の出店者さんは知らないんですよー」と答えるより、「あー○○さんね!5番ですよ!楽しんできてくださいね!」と話す方が印象がいいです。自分のお店に帰ってきてくれるかもしれません。
何より、自分もそうやっていると、他の出店者さんも同じようにやってくれるものです。主催者任せではなく、そんな意識ももっていると、自分自身もマルシェをより楽しむことができると思います。
もちろん、なかなか事前に他の出店者とつながる機会はあまりないでしょうから、事前説明会や事前交流会なんかを開催してくれる主催者さんをおすすめします。
zoom利用の際のよくあるトラブル

本記事で紹介しているオンラインマルシェはzoom利用が基本です。いざ出店!となっても、zoomを利用するときに思わぬ壁にぶち当たることもあるでしょう。そんな壁はできることなら前もって把握しておきたいものです。
ここでは、わたしや他の出店者さんがぶち当たった壁について、その対処法とともに紹介します。
ブレイクアウトルームが表示されない
まずご自身のzoomについて、バージョンアップをお試しください。
一旦zoomミーティングを退出してから、バージョンアップし、再度zoom入室をトライしてみてください。
ブレイクアウトルームの移動方法がわからない
PCもスマホも画面を少し触るとブレイクアウトルームが表示されます。
①カーソルやマウスを動かす
②画面右下の「ブレイクアウトルーム」をクリック
③希望するルーム名の右側にある「参加」をクリック
④「○○(ルーム名)に参加しますか?」に対して「はい」をクリック
①画面をタップ
②画面左上の「ブレイクアウトルーム」をクリック
③希望するルーム名の右側にある「参加」をクリック
④「○○(ルーム名)に参加しますか?」に対して「はい」をクリック
デバイス2台使いをするとハウリングしてしまう
デバイス2台目(スマホ)の設定を変えましょう。
①画面をタップ
②スマホの画面右下の「詳細」をタップ
③「オーディオの切断」をタップ
これでデバイス2台目からは音声が出なくなります。
元に戻す場合は①画面をタップして、②画面左下の「オーディオに接続」をタップ、③「インターネットを使用した通話」をタップしましょう。
2台持ちをすると、片方から発する音をもう片方が拾って音を出し、その音をまた片方がキャッチして音を出す、というハウリング現象が起こります。
2台持ちはオススメなのですが、ハウリングを避けるために2台目に設定を加えておきましょう。
名前の変更方法がわからない
①カーソルやマウスを動かす
②画面左下の「参加者」をクリック
③画面横に白い縦帯が表示されるので、そこにある自分の名前にカーソルを当てる
④「詳細」をクリック
⑤「名前の変更」をクリック
⑥希望の名前を記入して、「完了」をクリック
①画面をタップ
②画面下、右から2つ目にある「参加者」をタップ
③自分の名前をタップ
④「名前の変更」をタップ
⑤希望の名前を記入して、「完了」をタップ
音声やカメラのオン・オフ方法がわからない
①画面をタップ
②画面下に出てくる「ミュート」や「ビデオの開始」をタップ
音声が聞こえにくい
まずは自分が使っているデバイスのwifi接続状況を確認しましょう。機種が古くて音声をキャッチしにくい場合はマイクを試してみてもいいですね。
それでも改善されない場合は、相手のwifi接続状況が悪い場合があります。オンラインでは電波障害もつきものなので、その辺りは発生しうるトラブルと心得ておきましょう。
まとめ

出店経験者としてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
まだまだ多くの人の認知は得ていませんし、主催者はもちろん、出店者も広報を頑張る必要があるでしょう。
ただ、2020年を通して、オフラインだけでなくオンラインでもつながる方法やコンテンツが多く開発されました。その流れは、引き戻されることはなく、むしろ今後拡大していくでしょう。そんな中で、いち早くトライ&エラーを繰り返し、その手段をもっていることは、あなたの武器になるはずです。
あなたのオンラインマルシェへの出店を楽しみにしています。それでは、また!ごきげんよう。
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